XSR900に乗った

XSRスゲえ!ホントこの言葉に尽きる。

エンジンは滑らかなのにパワー特性が荒っぽく、車体剛性も強い。それでいて軽くてバンクしやすい。スゲー早くてスゲー軽快でスゲーカッコイイ。そんなバイクだった。

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お店の前にて。このカラーリング特別仕様なんだな・・

 

その中でも特にエンジンが面白かった。初めての3気筒で「2気筒の鼓動感と4気筒のスムーズさ」が売りらしいが、そのへんについては正直よく分からなかった。

でもパワーの盛り上がり方は正直今年で一番驚いた。アクセル開けたらすぐにパワーが湧き上がってくる。出るんじゃなくて湧き上がってくる。それはもう日本で走るのには青天井なんじゃないかというレベルだ。

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3気筒特有のクネクネエキパイ。カッコイイ。

 

話は変わるが、このXSRはパワー特性を任意で選択できる。比較的穏やかな立ち上がりのBモード、本気のパワーフィールを味わうことが出来るAモード。その中間のSTDモードとある。

そしてトラクションコントロール(TCS)。なんと電子的な姿勢制御プログラムも搭載している。

どうやら乗ってる途中でも設定を変更できるらしいので、1番過激で制御も無いAモードのTCSオフに設定して走った。果たしてどうなるか。

スゲー楽しかった!何も制約の無い状態の方が楽しいのは相場が決まっているが、こんなに楽しくなるとは!

あのジャジャ馬のエンジンとそれを支える車体のマネージメントと自分でしなくちゃいけなくなる。そう考えると面倒極まりないが、直線の加速や曲がりの強いコーナー。別に何ともない道路状況を無事に遂行したときの喜びは電子制御されていたときの非ではない。

初めて補助輪を外した自転車に乗った時の快感と言えばいいのか「オレって頑張れば出来るんだなぁ」という達成感とでも言うべきか。とにかく楽しかった。しかもあのジャジャ馬を。(←しつこい)

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顔つきはマイルドなんだけど、中身は過激。よく分かんないバイク。でも好き。

 

もちろんエンジンを押さえつけられたのはオレの技術だけではなく、元々の車体のレベルが高いことも助けとなっている。

あくまでMT09との差になるが、良く動いてしまう前後サスペンションを適切な硬さに変更されていているらしく、MT兄弟のなかでも乗りやすいモデルなんだとか。ああ、だから初心者のオレでも何とか乗りこなせたのか。

また、それを裏付けるかのようにコーナリング性能もかなり安定感のある素晴らしい出来だった。

でも、同じ日に乗ったGSX-S1000Fとはまた別で、安定しながらも抜群に切り返しが軽快で「ホントに大型バイク?軽い!」と漏らしてしまうくらい曲がるのが楽しい。

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オレの大好きな色付きサスペンション。ずいぶん横にマウントされている。

 

スタイリングもネオクラシックな出で立ちで、とても柔らかな印象だ。これなら公道を走っていても変に悪目立ちはしないだろう。多分。 

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タンクの形がホントに綺麗だよなぁ、継ぎ目も無いし。

 

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こうやって見るとデザインに角が少ないから、全体が柔らかい印象を受けるのかもしれない。


 

今回二台の大型バイクに乗ったが、もしGSXかXSRを選べと言われたら真っ先にXSRを選ぶだろう。

オレ自体バイクのキャラクターとして大人しい感じよりも多少はっちゃけてるタイプが好きなのかもしれない。まあリッターバイクを捕まえて大人しいというのもヘンだけどね。

 

おわり。

初めて大型バイクに乗って思ったのが「コリャみんな買うわ・・・」ってなったこと。中型に比べてシフトやアクセル操作は少ないから楽で、それでその余ったタスクを純粋にライディングの方に費やせるのなら、まあみんなして買うよなって思った。