R25、エアフィルター交換

変わった。というより元々の良さが出た、と言った方が正しいか。

ちょっとだけ考えながら換えた方が良いよ、フィルター。オレは30000kmで換えたけど、ぶっちゃけ20000kmで換えても良いくらい。マニュアルには20000~30000kmって書いてあるけど、R25の性能を落としたくないなら20000で「別に動けば良いよ」と思うならそれ以上で良いと思う。目安だけど。

しかしインターネットで検索してみると、みんなエンジンオイルには熱心だけどエアフィルターにはそうでもない。

恐らく「消耗品の1つ」として扱ってるんだろうが、バイクがどう動いているかを考えたら非常に重要なパーツであることが分かるだろう。こんな偉そうなこと言ってるが、オレも昨日までフィルターには無関心でした。

まあその、ざっくりした話だが、人間で例えたら健康に息を吸う為のパーツだ。ヒトは充分に息を吸えなかったどうなる?という話だ。パフォーマンスが落ちる、寿命が縮まる、良いことが無い。もちろんバイクも一緒だ。

だからオイルの半分、1/3でも良いから熱心さを持って向き合おうよ、という話を少しだけしたい。

で、換えるとどうなるって話だけど、バイク本来のパワーが出る、燃費が出るってだけだ。

性能は上がらないの、基本的に。元に戻るの。大半は聞いてて魅力薄いでしょ。

オイルみたいに「エンジンの回りが良くなる」とか「燃費が上がる」とか無い。でも同じバイクを長年乗ってる人に向かって「あの時の感じが戻ってくる」と説明するのはかなりおいしい話ではある。

新車、ないしは中古車乗りたてのアクセル開け始めのアレ、もう一回味わえるとなるとどうだろうか。

それも5000円前後で。これは眉唾物じゃないぜ。だって新車は本来のパフォーマンスに1番近いんだから、ピストン爆発前のエアフローを新しく換えたらどうなるかってのは考えるまでもない。流れ方はほぼ新車だよ。最近のインジェクションもマフラーも余程が無い限り詰まったりしないのを考えると、燃焼経路のオーバーホールとしてエアフィルターはもっと注目しても良いくらいだぜ。

何でこんなに熱弁してるかって言うと、言われた通り交換したら劇的にエンジン特性が変わった(戻った)からだ。

 

あくまでもR25の話だが、30000kmで交換するとパワーが扱いやすくなる。

まず発進。アクセルの開け始めのガタ付きの無さ。交換前は徐々にしゃくるようなパワーの出方だったけど、ビシッとトルクが立ち上がる。渋滞などの半クラ前進がしやすく、あと巡航時のパーシャルアクセルの感覚が掴みやすい。

そして加速。高回転まで綺麗に回る。何より3000から6000rpmくらいの下道で多用する部分のクリーミーな感覚がとても良い。ヒュッって振動が落ち着くんだけど、スルスルと速度が上がっていく感じはコントローラブルでクセになる。

もしコレを見て、発進時にガタつきを感じ、加速の途中で細い力感が手に取れたらエアフィルターを点検または交換してみるといい。あと、エンジン掛かりの悪さや燃費の下降も目安だな。

 

そしてここからは交換の仕方。といってもR25の場合で用意するのは六角レンチとプラスドライバーだけだ。

まず、左側のスネらへんのパネルを外す。六角ボルト2つ取って真ん中上下を少し強めに引けばグロメット止めみたいな所が外れて、全体が取れる。

台形みたいな箱のトライアングルにプラスネジがあるから外す。左下は取り付け位置が奥まってるからネジを左手で添えながら回すと良いと思う。

フタを外したらフィルターと対面。引いて取る。ついでに箱の中を見てゴミが無いが調べてみるのも良い。

左が30000km走行のフィルター。きったねえ。

で、後は逆の行程で取り付け。そこまで難しくはない。

 

比較的簡単な方法で使い慣れたバイクの力が若くなる。ぶっちゃけ少し早めに換えても予防交換の意味もあるから意味ないワケでも無い。

ストリートユースのエンジンでオイル交換を3000kmで交換してる人がまあまあ居る世の中なんだから、別段おかしくはない。これが変ならオイルの彼らは相当変に見えるぜ。指定内で早めの交換時期と指定の交換時期より早めじゃ意味合い違うし。

オレ自身は本人が満足ならそれでいいから別の価値観として見てる。彼らには賛同も非難も干渉もしない。参考にはするけど。

と、しっかり線引きをした所でまとめ。

エンジンオイルを交換して、バッテリーも交換しても何だかスッキリ調子が戻らないなと思ったら、エアフィルターに注目。

交換時期と照らし合わせて、怪しかったら換えてみよう。変わる。というより戻るよ。

 

おわり。