「あ、ヤベ!やってねえんじゃねえ?」
今までは1年点検毎にディーラー任せで消耗品交換していた。
4年目になったからか点検案内が来なくなって、すっかり交換時期のことを忘れてた。
慌てて整備手帳を見る。やるのはオイル交換と…あ、プラグも交換してねえや。
調べたら自分でどうにかなりそう。物は試しにやってみることにした。
まずプラグ交換から。グロムを引っ張り出して、プラグキャップを引っこ抜く。
プラグレンチでゴリッと回して、あとは手でクルクルっと外す。
うわきったねえ、1万キロでこんなんになるんだ。
あとは新品を手でクルクル奥までねじり、手の感触が固くなったらレンチで1/4回す。(イリジウムは1/6らしい)
これでおわり。全行程3分くらい。
オイル交換もドレンボルト外してドバドバ抜いて
ワッシャー新品にしてトルクレンチで締める。(確か24N)
0.9リットル測って入れる。
おわり。全行程10分くらい。
夕方やったっつうのにあっちい。ヤんなっちまうな…と気力を失いつつも、不備が無いか試運転しに近所を周ったら、これがまた別物になった。
特にパワーの立ち上がりが凄く扱いやすくなった。以前はガランと単気筒らしい粗く太い感触だったが、ガラッ!と粗さが収まり太さが広くなった。
加速も全域がひと回り反応が良くなり、街中をキビキビ走れる。アクセル開けて閉めて車体が蹴っ飛ばされ縮みこんで、ポジティブな感情が豊かになってるから乗ってて楽しい。あまりのことに数分前のダルさはどこへやら、気付けば日が暮れるまで走ってた。
でも、いま思えば元はこれくらい楽しいバイクだったのかもしれない。なにせ純正部品に換えただけだし。性能アップっていうよりもコンディションを整えたって感じだもん。
改めて気付いたし当たり前のことだけど、理由はどうであれ整備は少しでもサボっちゃイカンわ。身体は劣化に慣れていくけど、前と後じゃ余りにも違い過ぎることを忘れちゃダメだ。
バイクが動く動かないじゃなくて、楽しく走る為に部品交換してこうと強く前向きになり反省もした1日だった。