YZF-R25、タイヤ交換 その2

「ボコッ、ボコッ、ボコボコ・・・ボコン!」

最近R25で走るたび、上のような破裂音みたいなモノが鳴ってて困っていた。タイヤを見てみると釘などは刺さっておらず、というか亀裂も欠けも何もない。

何なんだろう・・悩んでいても仕方ないので、新品に交換することにした。溝もしっかり残ってるからまだ走れるんだろうけど、タイヤを信頼出来ない状態で何処を走れというのさ。

勢いで交換すると決めたはいえ、どのタイヤにしようかで迷う。迷いに迷った。

今まで通りのメッツラー社が誇る全天候型傑作タイヤ「スポルテックストリート」でも良かったんだけど、ネットとかで調べてみると色々な会社から色々な種類のタイヤが販売されていることに気付き、冒険してみようとこれまた勢いで決定した。

で、この冒険がさ、長い。ネットの記事を見ても「バンクしやすくなった」とかナントカ専門的なことが多く書いてあってよく分からないし、周りの人に聞いても「とりあえず高いの履いとけば大丈夫じゃない?」というフワッとした返ししか来ないし、非常に困った。1週間くらい。

そして週末、以前の仕事で一緒に働いてた先輩の言葉をふと思い出した。

「何かに迷ったら、来た道に戻ってみると案外解決するモンだよ」と。

すぐさまパソコンで「R25 純正タイヤ」で調べた。どうやらIRC社のRX-01Rというタイヤを履かせているらしく、これもすぐさま少し興奮気味でバイク屋に電話をかけた。

オレ「R25のタイヤ交換をしてもらいたいんですけど」

バイク屋「良いですけど、タイヤの指定はありますか?」

オレ「IRC社のRXってタイヤなんですけど、在庫あります?」

バイク屋「在庫無いんで発注しときますね、交換の日時は・・・」

このように滞りなく行程は進んだ。そして当日、タイヤの交換が行われた。 

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IRCの・・RX02?何か強くなってる・・。オレの頭では01Rだったんだけど、電話した時の画面が02の商品情報を開いてたから、見たまんま言った可能性が大いにある。おっちょこちょい。

でもスゴいらしいよ、RX02。01Rより雨に強いし、減らないらしい。しかもスポルテックストリートよりも安い。スゴいねRX02。 

で、早速乗り味の方なんだけど・・・非常に素直だ。ホント純朴少年(少女か?)みたいな一切ひねくれの無い、そしてリアクションが大きくハツラツとしている感じ。

「少し曲げようかな」と思って曲げると、自分が思ってるよりも内側に小さく弧を描き、スタート時のクラッチミートも気を使わずにスルスルっと前に進んでいく転がりの良さ。要は軽快な動きが出来るタイヤなんでしょうな。

そもそもR25もバイクとしては軽量級なこともあり、「軽い×軽い」が生み出すフィーリングは絶品と言ってもいい。ニーゴーにピッタリ過ぎるよこのタイヤ。

そうなんだよ!交換してから100km以上、下道も高速も試してみたけども、毎回ヒザ叩きながら「そうだよな、ニーゴーってこんな楽しみもあるよな!」ってなってさ!

そして、その楽しみについてなんだけど、さっきから散々行ってる軽さの部分、実はちょっとした問題があるんだ。特に高速道路なんだけど、風の影響で車体が大きく動いちゃうときがあって。もちろんR25自体の重量とか色々な要素があるんだけど、RX02にしてから横風に弱くなったのよ(スポルテックストリート比)。

でも、まあコレは性格もあるんだろうけど、そういうバイクからのメッセージが多くなったことに喜びを感じている自分が居たりする。風が強いならアクセルを少し緩める、曲がり過ぎるならワンテンポ遅らせて入力してみる。

と、こんな風にバイクと自分が積極的に話し合いをしているようで、いつも何気なく走ってる道でも楽しいったらありゃしなくて。RX02に換えて良かった点としてはコレが1番だね。

そりゃ地に根っこを生やしたようなグリップを持つタイヤを履かせて、全幅の信頼を置いて走るのも良いのかもしれない。でもライダーと二人三脚で強みを出していき、足りない場所は支えあう、そんなタイヤも素晴らしいんじゃないかとオレは思うワケですよ。

このRX02、ネットでは「コスパの良いタイヤ」とお金の部分が1番に強調されている多い。けど、それ以上にバイクを操作すること乗りこなしてみることの楽しさが所狭しと詰まってる、スゲー面白いタイヤであることを声を大にして言いたい。・・・ブログだけどね。

おしまい。