軽バンMT良いとこ気を付けるとこ

普通車乗って軽バン乗ったら色々見えてきた。

エブリイ、ひいては軽バン、そして軽MTの良さに。

沸き立つ衝動は止められない、書くなら今しかねえ。

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早速だけど、クルマが小さいってことのメリットは余りにも大き過ぎる。

バイパスとか広めの道路なら路肩付近にチャリンコが走っててもスイスイ抜かせるし、信号待ちする直前で「あの原チャ追い抜きして前の方陣取りそうだなぁ」と思ったら右に避けられるから精神衛生上ラク。巡航スピード管理がしやすい。

大きめの駐車場だと軽専用の駐車スペースもあるし、中途半端な都心部によくある全てが激狭な地下駐車場も悠々停められる。

そして何より山道田舎道でクルマ同士がすれ違うときの気の使い方が普通車と比べてダンチでラク

数年前にキャンプ場へ行く道すがら友人のランクルプラドと相手のアルファードがミラー畳みながらジリジリ動きあった後に「デカ過ぎるのもTPOに合わないよなぁ」と呟き、半年後アクティバンを買い足したのには笑った。

このように基本的に何でも大きい方が身体の負担が少ないけど、行きたいところへラクに行くという願望を日本で叶えるのには、小さなクルマという選択はかなり魅力的だ。

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ここまでが軽自動車全般の魅力。次は軽MTについて。

速えし面白え。最近ではCVTと燃費は肉薄してるが、自分が思った分だけ自由に変速しエンジン回転数を決められるのは交通における大きなアドバンテージだ。

この数秒の合流追い越し、効率悪くても瞬発力欲しいなぁって時にMTが役に立つ。レッドゾーンまで一直線。

気の利いたATだと変速回転数を高めにするSモードなんてのがあるが、流石に意のままにどこまでも、とは行かない。

ちなみに昔ながらのトルコン式AT相手だと変速の簡便さ以外全て勝っている。燃費、加速、耐久性などなど。

発進やギアチェンジなどの手順は多いけど、アンダーパワーな軽に限ってはMTがベストと言って良い変速方式だと思う。

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最後に軽バンについて。

便利。家電からキャンプや釣り道具など大概の物は載せられるし、空荷なら後席倒してすぐ横になれる。そこにマットとブランケットさえあれば本格的な休憩所の出来上がり。色々挑戦出来る上にいつでも寝れていつでも動ける多目的さたるや。簡単に生き方が豊かになっちまう。

それだけでもスゴイのに、維持費がやっすい。オイル交換にタイヤ交換や高速料金までコンパクトカーの約2/3。年1の自動車税なんて5000円、ハスラーN-BOXの1/2。…前半は軽全般に言えることだけど、裏返せば軽の中でも1番やっすいの。

あと運転がしやすい。ボンネットも無く、全ガラスの開口が広く、ドアミラーが大きい。死角が少なく状況が把握がしやすいから手足感覚のように運転出来る。前タイヤに至ってはアクセルペダルとほぼ横並びだから、前進右左折なんてもう…極めて直感的。

 

こんだけスゴイ要素が詰まってるのが軽バンMT。

そんなクルマでももちろん気をつけなければいけないところもある。

とにかくうるさい。走ってるとエンジン音ロードノイズがドンドンガラガラ嫌ってほど入ってくる。

停まってても雨が降ればバラバラガンガン上から鳴ってくる。気になり天井調べたら鉄板1枚だけ、防音材一切ナシ。

それとパワーが少ない。もちろん日本を走るには充分ではあるが、力任せに走ったり、ものぐさしたりすることは出来ない。

ターボが付いてればいくらか余裕は生まれるが、それでも普通車の本気には敵わない。オーナーが言うのも悲しいが、どこまで行っても軽は軽なのだ。悪いことでは無いが切り替えられない人には耐えられないだろう。

あとは…人を乗せるハードルが高い。フォルムが思いっきり業者丸出しなので、誰かと何かしらの約束を付けるのに「こういうのだけど、乗る?」ってワンクッション入れないといけない。

クルマに頓着のないヤツと「いいね!乗る乗る」とノリの良いヤツしか食いつかないので当日車内の空気はとても良いが、軽バン故に断られるケースも少なからずある。

「冗談、代車でしょ?」「私はちょっといいかな…」と言葉を投げかけられることもあるので少しばかり強い心が必要だ。

 

とりあえずはこんな感じか。

良くも悪くも特徴があって、手元にあったら頼もしく、時には自他共に理解が必要もある。

今のクルマにマンネリしてて、駐車場に空きがあるなら買い足しもしくは買い替えてみるのも良いんじゃないですかね。

今までのカーライフが大きく変わる…かも?

 

おわり。