日本バイク旅~北海道編~ その2

このまえの続き。今回も写真に沿って話そうかなと。確か函館~洞爺湖まで話したのかな?

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 そうだね。この続きだね。

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3日目。洞爺湖の朝。しばらく景色に見とれてたら朝食の時間を過ぎそうになった。危ねえ危ねえ。

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この日の天気は晴れのち曇り。暑くも寒くも無いイイ感じの陽気だったので、走ってて気持ちが良かった。よっぽど気が浮かれてたのか、休憩たびに何でもない道路で写真を撮っていたのは覚えている。

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231号線。念願のオロロンラインへ着く。もうこの頃から「~まで100km」と書いてある青看板を見ても動じなくなった。

北海道に行くまえ、オレは「オロロンラインって浜沿いをずーっと真っすぐ走るんだろうな」って思ってたけど、実はちょっと違かった。

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もちろん海沿いもある。開けた風景と殆どノンストップで走れる直線道路。サイコーだったね。

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ところが実際は途中にクネクネした山道が数か所ある。またコレが良いんだよね。ただひたすら真っすぐ進むのも悪くないけど、要所要所でワインディングを混ぜられると、走行にメリハリが付くから真っすぐ走ったときにもっと楽しくなるのよ。

コレはその逆にも当てはまることで、次は曲がるのがより楽しくなって、真っすぐがより・・・っていうのが数100kmずっと続くから、走れば走るほどドンドン楽しくなっちゃって全然バイクから降りられねえ!ホントにオロロンラインってのは良く出来てるよ!

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この写真を最後にほぼノンストップで走ってたっけ。確かこの日のホテル着が日暮れだったから・・・いま考えると恐ろしいことしてたな。

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4日目。お隣に泊まっている職人さんの怒号で起きる。朝から元気だな。

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お昼前に北海道、日本最北端の宗谷岬に到着した。感動のあまり泣きそうになり、しばらくヘルメットが脱げなかった。

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宗谷岬近くのガソリンスタンドで給油したら記念に貝殻をもらった。何故だか嬉しくてまた泣きそうになった。(写真は別日に撮ったもの)

この日の写真はここで終わり。もう写真を撮ってるどころか、今度はまた別の意味で泣きそうになったからだ。

だって強風と雨の最中バイクで走ったんだもの。しかも後で調べたら、この日の気温6℃前後だったんだって。そりゃ泣きそうにもなるわ。

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5日目。ホテルでペッパー君がお出迎え。かわいい。

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紋別市内で前衛的なカニのオブジェを見つける。バイクを停められるギリギリまで持っていき写真を撮る。

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スマホに着信があって路肩に停まったら、偶然そこがサロマ湖だった。記念に一枚。

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オレが北海道でどうしても行きたかった網走刑務所の博物館に着く。中は写真を撮って良いらしいけど、施設自体が思った以上に不気味だったので怖くなり撮れず。でも展示物は沢山あって楽しめた。

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流石に2日連続で寒いのはイヤなので、ちょっと内陸のほうを走った。そしたら一気に空は晴れ渡り、白樺が綺麗に生えそろってる爽やかな1本道へとぶつかった。やった、このまま海沿いを走らなくて正解だった。

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どこまでも伸びていく、伸びていく。昨日が昨日だったからオレはたまらずココで涙を流した。やっと北海道がオレに気を許してくれた感じがして。

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感動はまだ続く。青々とした木々の間を颯爽と駆け抜け、

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果ての見えない平野を望みながら、ゆったりと前へ進む。

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そしてその先にあったのが、摩周湖。あまりにも美し過ぎて、文字通り目が奪われた。

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6日目。いざ出発しようと思ったら、ホテルの駐車場にバイクが無くなってた。急いでフロントの人に告げたら、「きのう倉庫に案内したと思うので、そちらに・・」と苦笑いされた。もちろん倉庫にバイクはあった。恥ずかしかった。

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嬉し恥ずかし、最東端の納沙布岬へ到着。これで北海道の4方位全ての端を制覇した。

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そして帯広近くのホテルに泊まる・・のだが、ここで事件発生。ここまで良い調子で真っすぐばかり走ってたせいでタイヤの中央だけが異常に減り、バイクの挙動が明らかにおかしくなっていた。曲がろうとすると一気に車体が傾き、直進でも少しのギャップで車体が大きく揺れる。

これはマズいと市内のバイク屋に連絡するも、予約が取れなかったり、タイヤの在庫が無かったり・・・

とりあえず走れないことはないので、7日目は少し軽めに苫小牧まで走った。

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8日目。苫小牧でもタイヤ交換は見込めなかったので、青森からの自走ルートは諦めて苫小牧~大洗のフェリーに乗ることに。すまんかったR25・・・

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フェリー乗り場で手続きを済ませ、

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いざ乗船。

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カプセルホテルみたいなところで1日中ダラダラ過ごし、

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9日目の昼に大洗に着いた。しかし茨城県はこの日大雨。

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そんな悪天候のなか大洗から千葉まで事故らないようにと祈りながら走り、無事に夕方ころ自宅へ到着した。

 

・・・まあこう振り返ってみると、走ったね。結構。確か3500kmくらい走ったかな?オレ史上最長だな。

それと終始ドタバタだったね!東北では雨に追い越せ追いかけっこしてたし、函館に入れば首を刈られそうになるし、洞爺湖では「あられ」の襲撃に遭うし、オロロンラインの誘惑に勝てなかったし、網走周辺では呼吸すると身体が痛くなるほど寒すぎたし。

でも摩周湖までの道中は景色が綺麗で心から楽しめた。恥ずかしいこともあった。アクシデントだってあった。良いこと悪いこと色々あったけど、それも大事な思い出だ。

この旅を通してオレ自身が人間的に成長したワケでも何でもない。ただ1つ、バイクを乗り始めたときからの憧れだった「北海道1周」が成功したことの達成感だけだ。

でも今はそれだけでいい。オレにも自分の夢を叶えられるほどのパワーがあったってことが分かったんだから。

何度も言うけど、北海道が試される大地だとは良く言ったモンだよ。だって、自信を無くした人間をココまで引き上げてくれたんだから。

おしまい。

次の旅はざっくり南側へ。なので最長で鹿児島。今度は都道府県が陸続きで沢山あるからルート選定が難しい。日本海側か太平洋側か。どっちにすっかな・・・