レブル250に乗った

てーててーんてーんてーんてーーん、てーててーんてーんてーんてーーん!てーてもういいか。

いやー、バイクってのは面白え!エンジンは変わらねえのに車体が変われば印象もガラリと変わっちまうとはコリャ恐れいった!

事の発端はCRF250RALLYの試乗車ねーかなとインターネットで検索していたところから始まる。しかし近所じゃ中々見つからず、それじゃあホンダドリームなら何処かしらでやってんだろうと探したところ・・あった、レブルが。しかも250ccのほう。

まあ結局ね、無かったよラリーは。・・別に砂の道走るワケじゃねーし!悔しくねーし!超乗りたかったとかゼッテー思ってねーし!あとライトの形とかメッチャ好みとか思ってねーし!

 

言いたいこと言ってスッキリした、先へ進もう。

ラリーもね、そりゃあ好きだよ。あんだけ悪態を付くくらい。だけど排気量250cc、つまりは回転数を出来るだけ稼いで馬力を出してるエンジンが主流のアメリカンってのも面白そうじゃん?

実際に開発関係者も「回しても楽しい」とかナントカ雑誌のインタビューで言ってたような気がするし。

「回しても楽しい」。その言葉はアクセルを捻るのが三度のメシと同じくらい好きなオレにとっては願ったり叶ったりの棚からぼた餅なヤツであって、そりゃあもうエイにオウな感じで飛び付いちまったってワケだ。

 

そして翌日の昼間、予約した店で手続きを済ませて彼と会いまみえた。

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真っ黒。とにかく真っ黒。無骨、とにかく無骨。

 

正直アメリカンタイプのバイクは初めてだ。それ故ポジションに違和感を覚えた。バイクを支える三点(手、腰、足)の置き方が今まで乗ってきたのとは大きく違う。唯一近しいのはヤマハのNMAXだが、それよりも手足が遥かに遠い。

だから跨って「もしかしてアメリカン、失敗したか・・?」と思っていたが、いざ走ってみるとコレがまた面白い。もう1速からスゲー面白い。このバイク作った人マジスゲーってなるくらい面白い。

バリバリ違和感のあったポジションも速度が上がれば上がるうちに違和感から快感に変わっていく。メカニズムはサッパリ分からないが、停車中は手足がちょっと伸ばされて気持ち悪い感覚、でも走り出すとベラボーの速いママチャリに乗ってるような感じ。このギャップがオレ的にはツボだった。
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シートとハンドルの位置がね、スゴイ。

 

そしてそれと同じくらいツボだったのはエンジン。とにかく回さないとあんまり動いてくれない。「おいおいビビってんじゃねーよ、エンストこいても知んねーぞ!」と上から目線な態度が無性に面白い。

それでアクセルを開けてやると「うぃ〜♩そこそこ〜♫」といった具合でご機嫌になる。

待てよ、この感じ何処かで・・あ、ninja250slだ、あの細くて軽くて速いヤツ。という事はもしかしてレブルはスポーツ系統なのか?

でも同じ会社の同じ単気筒エンジンを積んでるcbr250rはもっと穏やかツアラーだったような、ような。ような・・
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 このエンジン、やっぱりcbrと同じだよな・・

 

あとね、車体が細い。タンクも張り出しが少なく、足元も単気筒エンジンだからガラガラだ。そう聞くと少し頼りなさそうに感じるかもしれないが、そこは流石アメリカン、迫力を出すために前後のタイヤが太めである。

もちろんそれらは運動性能にも寄与していて、車体がとにかく安定している。だからといって曲がるときもユッサリしてない、不思議!
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太いな~と思ったら130もあるでやんの。r25のリアが140だから、リアがフロントに来ている感じ。そりゃ太いわ。

 

しかしこう振り返ってみると、アメリカン特有の見た目と250ccならではの使い勝手の良さ、その両方を削ることなくパッケージングしたホンダさんはマジすげぇと思う。

それらは他の場所にもあって、例えばこのシート。小さいのに柔らかく座りやすい。
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そしてミラー。振動でハッキリクッキリと見える訳ではないが、写しだされる面積が広く使いやすい。
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最後にマフラー。アメリカンなだけあって物はデカいが、単気筒特有の静かで歯切れの良い音を出している。
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このレブル、ひとことで言うなら「軽量級スポーツクルーザー」といったところだろうか。
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回せば回すほど楽しいエンジン特性、細くニーグリップしやすい車体、250ccトップクラスであろう安定感、曲がるキッカケを作りやすい前後ソフトなサスペンション。

サーキットや峠に行って、ステップが~アマリングが~レスリングが~的なセミプロライダーには多少物足りないかもしれないが、オレのような経験の浅い人間ならば充分にスポーツ要素のある走行を楽しめるのではないだろうか。現にオレは楽しかったし。

 

うーん、次にニーゴー買うとしたらレブルもありだなぁ。