前回は西の端っこまで。
10日目。
今日は長崎にある大浦天主堂へ向かった。旅の当時は世界遺産に登録された直後だったとかナントカで凄い盛り上がってたので、あんまり興味は無かったけど、思い出作りに何となく行ってみることに。
おぉ、キレイ。さすが世界遺産。
内部は色とりどりのステンドグラスから刺す日差しと、年季の入った焦げ茶色の長椅子、建物をささえる太い柱の組み合わせが、堂内の静けさをより厳格なものにしていた。写真が無いのが惜しいほどに。お寺や神社とはまた違う佇まい、キリスト教徒でもないオレが心を引き込まれるほど、あの教会にはオーラがあった。
また新たな扉が開かれた気がしながら佐賀県へ。
吉野ヶ里遺跡だ。施設内は復元された弥生時代の集落がいくつかあった。
実はこの日、気温が高い上に地面がアスファルトだったせいか、遺跡内に異常な熱さが漂っていて、オレ以外誰も居なかった。末には施設の人に「こんな場所にずっと居たら大変な目に遭うから、クーラーの効いた部屋ん中入んなよ!」と言われる始末・・通りで竪穴式住居の中でさえ涼しさを感じるワケだ。
11日目。
昨日の暑さ、いや熱さに懲りたオレは、熊本に入るということもあり、温泉巡りをすることに。
1件目。近くの銭湯。写真は無いけど、打たせ湯を顔面から浴びて溺れてかけてる爺さんが妙にツボだった。だって広い浴場の中でずっと「オボボボボボボボボボ」って嗚咽が響いてるんだもん。
2件目。平山温泉。お昼前ということもあって、駐車場にも浴場にも人っ子1人居なかった。それを良いことに浴槽で身体を大の字にしてポケ~っと浮いてみたり、急に露天風呂で水泳始めたりと、とにかくやりたい放題だった。
遊び疲れたのでコーヒー牛乳。今まで飲んだ中で1番美味かった。
3件目。少し飛んで菊池温泉。流石にお昼過ぎだと人は居るようで、その中でも温泉のヌシ的な恰幅の良いスキンヘッドのオジサン(60代くらい)が、腕を組みながら五右衛門風呂的な温泉に浸かっていた。表情も変えずにオレが出るまでずーっと。怖ぇ。
その後ヌシさんは洗面台の横にあった名水を何杯も豪快に飲み干して、身支度をパパっと済ませ帰っていった・・・まさかヌシさんから出てる現役感って、不老長寿の水飲んでるからなのかねえ。
4件目は植木温泉へ。浴場は岩肌を削って作ったような大自然丸出しの温泉だった。そのうえ高さ2.5mあたりから滝のように源泉らしき湯が湧き落ちていて、より天然感が増していた。ちょっと打たせ湯っぽかったが、アレを顔面で受ける勇気はなかった。そう考えると1件目の爺さんスゲェ人だったんじゃないか?・・・どうだろう。
最後はポカリで〆。アクエリでも良いんだけど、温泉上がりはポカリに限るな。
12日目。
こういう駐輪場大好き。くたびれたスクーターからピカピカの大型ネイキッドまで、日本におけるバイクの在り方が強引に詰まってる感じがホント大好き。
熊本市から少し戻って天草四郎ミュージアムへ。ココ行って分かったんだけど、社会科、少なくとも歴史の授業って信じられないくらい駆け足で説明してんだなって思った。だって天草四郎1つ取っても情報が多すぎるんだもの。それがいざ教科書になったらせいぜい5行に太文字が10文字だもんなぁ、スゴイよなぁ歴史って。
鹿児島に向けて南下する途中で雨が降り、身体が急に冷えてきたので、近くにあった温泉施設へ入ることに。
きれい、
キレイ、
綺麗。
帰りに看板を見てみたら、国の有形文化財だって。そりゃ綺麗にしてるワケだ。
今回はここで終わり。次は本土最南端、鹿児島へ。