セスナに乗ってるようだ

ジャンボジェット機パイロットが退社後に趣味でセスナに乗る、なんてインタビューを見た。

現役時代の「安全にお客を届ける」や「由緒正しき会社の誇りを背負う」などの気持ちから離れて、ただ「空を飛ぶことの楽しさ」を求めてハンドルを握っているらしい。

曲がるときにどこまでも曲がれるのがいいんだ、そう最後に言い残し映像が終わる。

…カッコよかった。小学生のときに見たヤツだけど、そこの部分だけは未だに覚えている。

 いつかはこうなりたいなぁと漠然に思ってたけど、先日久しぶりにグロムで散歩したときに

「これかな?」とふと思ってしまった。

田舎特有の1.7車線道路(クルマ同士微妙に譲り合う道路)を楽々Uターンし、住宅と路上駐車が密集している生活道路もスイスイ抜け、一方通行だらけの都心部もエンジン切り軽々手押しで通過出来る。

思い通りにどこでもどこまでも曲がれる、前後左右が手に取るような感覚で走れる、日常にギリギリ溶け込める音もそうだ。

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あの日オレが憧れてたのはココにあった。空と地じゃアンテナの張り方とか勝手は各々だろうけど、コンクリートを自由自在に、良い意味でも悪い意味でも指差されることもなく「自分だけ」を独り占め。

人は一人では生きていけないけど、一人になりたい時だってある。きっとあのパイロットも副操縦士と話しながらどこかで「好きなことをストレスフリーにやりたいな」と思っていたのかもしれない。

ジェット機からセスナ、普通車から原付2種。重みは全く違うが、少なくともあのときブラウン管越しに輝いてた自分の目とグロムの凄さに気付かされた胸の高鳴りの感触は似ている。

それにグロムとセスナってカタカナ3文字じゃないですか、それだけでも運命を感じちゃう。

イヤ、そんなワケは無い。でも、もしかしたらそんなことあるのか?

こうやってフワッフワと決めつけなくても良いのがブログの良いところだ。

自由に走って楽しい、自由に書いて楽しい。それで良いじゃないか。それが良いんじゃないか?

そしてどうせなら楽しくやっちまおう、ブワッと自分のセスナを飛ばしちまおう。

いつもよりだいぶ雑だけど終わり。こういう日もあって良いでしょう…。