日本バイク旅~佐渡島編~

良かったですよ、佐渡島。清々さっぱりしてて。交通事情も点在するスポットも非常におおらかで、思わず自分の性格の狭さに気付かされたというか・・・とにかく走って楽しかったし、得ることも多かったし、自分を省みることも出来たし、良い時間を過ごせたな。

で、この記事の変な題名なんだけど、実は2年前に日本中をバイクで旅したのよ。 

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 こんな感じで。

それと地続きの企画だから同じ名前にしただけ。単純だね。

もちろん、その中で行きそびれた場所もあり、その中の1つが佐渡島だというワケ。そして今回行けるから行っちまうと。これまた単純に。

じゃ、早速どういう風な過ごし方をしたのかを写真に沿って書いていこうと思う。

1日目。

この日は移動。移動につぐ移動。

6時に起き、7時に家を出て

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茨城県

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福島県

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新潟県という感じで高速をヒタ走り、

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昼過ぎにはフェリー乗り場へ。

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係員が「夕方ころの佐渡行きがある」というのでエイがオウと飛び乗り、

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佐渡フェリー乗り場近くの旅館に泊まった。

2日目。

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昨日の悪天候がウソのように晴れた朝。

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ガンガン佐渡を横断して着いたのが矢島継島。

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歩いて、

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歩いて、

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歩く。

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そして行き止まり。

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それから北上し、山間へ。大佐渡スカイラインだ。

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道はカーブの曲がりもアップダウンも適度にあり、感覚として「ココを完走する!」というより「この道、面白いな」というような、前後の生活道路と同じ力加減で楽しく登り降り出来る場所だった。

東側の中腹には街中を一望できる展望台がある。

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天空。マジで天空。雲が掛かってるのがリアルに天空。

しかも誰も何も周りに気配も無かったから「これが天上人の気分か…」と思わず呟いたほど雰囲気が良かった。

ちなみに西側の降り口には佐渡金山がある。第5駐車場まであったから中々の人気名所なんだろう、たぶん。

いい気分のまま「何すっかな~」って考えてたら、とある看板が。釣られてみた。

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トキです。近くに保護公園があった。

写真がボヤけてるのも無理もなく、カメラのズームいっぱいで撮ったから。トキとの距離はそれほど遠かった。

トキは繊細な性分で人間とかが近くにいると大変なことになるらしい。

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そのためこんな物が置いてあった。

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覗くとこんな感じ、すごくトキでした。

トキとも別れ、悠長にメシでも食おうと思ったら、1時間後に新潟市着のフェリーがあると聞き、少し迷った後チケットを発行した。

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同じ一等イス席でも違うんだな・・

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到着後、万全の体調を保つため市内のホテルへ早めにチェックイン。影がデカイ。

3日目。

移動日、というか帰るだけなんだけどね。

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新潟、そして群馬で雨に降られ

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埼玉

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茨城といった具合で帰ってきた。

・・最初に「おおらかでナニが~」なんて話してたんだけど、オレ史上1番弾丸スケジュールだったかも。まあそれも含めた省みる、ということにしといて。

写真で振り返ると、忙しなく追われてるように見えるけど、実際は全然そんなこと無かったんだな。

どういうことか何するにしても何かと都合良く「渡りに船」的な出来事だらけで、R25のリアシートに敏腕ツアーコンダクターの生霊がタンデムしてたんじゃねえかってくらいのスムーズさ。

道中ずっと良い気分だったよ、物事は立て続けに流れているのに、心には余裕やゆとりがある。それがイチバンよ。

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・・ここまで色んな場所行っといて恥ずかしい話なんだけどさ、旅って計画をちゃんと立てるのも大切なんだな。

朝から走って、昼前ココ見て、メシ食って、アッチ見て、夕方ぐらいには宿にゴール。

いつもはこんな感じだけど、15分、せめて30分単位で単独行動出来ると、それはそれで面白い旅になるんだろうな。

時間を忘れて過ごすのも健康的だけど、1日をパズルゲームにして当てはめるのも面白くて気分が良い。

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バイクに乗ってもうすぐ5年目。これで当初掲げた行きたい場所には全て行き切った。

しかし、進めば進むほど新しい楽しみが見つかり、平行して実行し、また生まれてくる。

今回ひと段落して手元を見れば、沢山の楽しみが。バイク旅ほどの塊では無いけど、合わせた大きさは同じくらい。

そのとき思った。バイクとライダーの関係性って、どんなことがあってもバイク側から離れることは無いんだなと。

そうなんだよ。いつもバイクはギリギリ手の届きそうな場所に大きな面白さを置いてる。地に根っこ生やしてライダー達を誘き寄せてるというか。

コレが終わればアレ、アレをしてたら途中でソレが見つかる。ロングツーリング、キャンプ、名所巡りにフォトグラフィー、少し挙げただけでもこんなにある。

つまりバイクは目標が終わっても持ってなくても、形を変えて絶えずライダーを楽しませてくれるんだ。切れ目を入れようとする素振りすら見せない。

今の時代、肘手首を動かせば手に入る面白さだってある。そんなこと露知らず頑なに物事を遠めに置いていく気風は、どこか新鮮で、少し難しくて、心が揺らぎ惹き付けられる。

その証拠に、そんな「危険手前の遊び」から降りる大半の理由がフィジカルや立場的な部分で、言い分には「バイクは今でも好きだけど」が修飾されていた。

ただ辛くて、面倒になって匙を投げたんじゃない。もう片方の天秤に大きなウエイトがあったから、惜しんでその道を選んだんだ。ヒトをそこまで強く響かせ結び付けるんだ、バイクって乗り物は。

好意的だけど自ら関係を断つ。コレってとてもスゴいことで、趣味なのに嫌いなまま終わってない。
「好きなんだけどアッチが」ってならない。
どんなにワガママ振り回しても、置き去りにしていかないんだよ。そんなのさ、手元にあろうが無かろうが好きで居続けるに決まってるじゃん。尊敬し続けるに決まってるじゃん。

ようやく分かった。バイクを手放そうとする人達が口を揃えて「悲しいけど」って言ってる意味が。そしてリターンライダーって言葉が広く通用する意味も。

アイツらはさ、いつも待ち続け、どこかに居続けてるんだよ。健気にさ。

バイクに名前を付けて、喋らせて、さも愛玩動物のように扱ってるヤツを横目に「気持ち悪ぃな」と吐き捨ててたけど、今なら理解出来る。似てるとこあるよ、バイクと。

そんだけスゴい乗り物であるバイクだけども、そりゃあ免許までのハードルとか、知らない人からの風当たりとか、大変な部分もあることは確かだ。

燃えづらくて消えにくい、重油みたいなヤツなんだよ。ハタから見ると薄汚くて、必要されてるけど生活に馴染みが薄くて、でも存在だけは何となく知ってるのもソックリ。

でもさ、誰が何と言おうと乗れば乗るほど面白くて、いつになっても忘れらんないんだもん。改めて言う。スゴいよ、バイクって。

・・これじゃ文章というより長い単語だらけって感じだな。
何だか当たり前なことばかり書いちゃったけど、文字映像を見て聞くのと実際に体験した刻まれ方って結構違うんだよな。これだけ書いといてなんだけど。

同じ文言が存在しててもポスカとタトゥーくらい違う。パッと見は似ていても、その場その場で揉まれ流され跡が無くなるようじゃ、進んでいくには少し弱い。

あくまでも興味への足掛かりとして・・でもまあ当人がそれで満足なら全く問題はない。もし少しでも気になるなら、強く踏み込んで経験として残す行為は決して無駄にはならない。むしろ誇りとして残る。

そんな刻んだ本人には一生モノと写るタトゥーも、人によってはそうは思わない、ポスカと変わらないと感じる人も居るだろう。

仮にその場へ出くわしたとしても、決して誇りを振りかざすことなく、柔軟に、何ならいつでも捨てられるくらいの勇気を持って、今回感じ刻まれたことを大切にしていこうと思う。そして、これからも沢山の知識を持って色々な体験をしていこうとも思う。

乗れば乗るほどアイデアが湧き出てくるバイクのポテンシャルに最大の敬意と感謝を持ちながら、これからは次のステージへと進んでいく。

この旅はこれで終わり。今度はどんな面白さになるのか、それはいつ始まるのか、そもそも誰かに向けて展開するのかも分からない。

とにかくこの先も、オレの中でバイクが楽しくなりそうです。

 

おわり。