ZORNさんで学んだ「生きる意味ってなんだろう」

誰しもどこかで迷いが生じるときはある。オレもその一人だ。

数年前、夏の暑い最中バイクで日本中を周った。長年の夢だった北海道から鹿児島までのツーリング。道中どこ走っても楽しく、充実した時間を過ごせた。

問題はゴールしてから。寝て起きた次の日から大した目標もワクワクも無くなり「これからどうすっかなぁ」と抜け殻状態になってしまった。

 その後、幸いなことに大した遅延も無く就職も決まったが、待っていたのは何となく仕事をし、何となくバイクに乗る毎日。生活は安定してきたが「オレこのまんまで良いのかな…」という思いが日に日に募る。

夢を終え、何をしたくて、何が正解で、これからどうしたらいいのか分からなくなっていた自分。そんな気持ちに効いた1曲、ZORNさんの「My life」。説明するより聴いてもらったほうが早い。

 

本当だったらココにリンクを貼ろうと思ったけど、何らかの著作権的なヤツに引っ掛かりそうなので、何かしらで聴いてみて下さい。ZORN Mylife を。

 

…感性は各々だ。オレはコレを聴いて「あぁ、幸せになりたかったんだな」と真っ先に浮かんだ。

家族や友人への感謝や幸福。それも自分の幸せの1つで大切にしたかった事なんだなと。そういうことに溢れた生活にしたかったんだなと。

それまでは自分の充実だけでしか幸せを得ることが出来ないと思ってたけど、もうその段階は終わりを迎えていて、次へ向かわなければと痛感した。

そして何でもない毎日が悪いことではないということも知った。ただ生きているだけだと感じても、心に正しささえあればそれは確かな幸せへの地続きであり、とても貴重な時間なんだと。

それからというものの、物事の基準に「誰かが幸せになるならいいか」が新しく入った。事の大小に限らず、やってもらったことは親だろうと誰だろうと「ありがとう」をすぐ言えるようになった。それと、自分の好きなことには正直で快活であろうと思えた。

こんなにリアルで、肯定的で、向上心の高まる音楽は初めてだった。雲の上から気持ちを引き揚げるんじゃなくて、人の横まで来てそっと背中を押してくれてる優しい感覚。ラッパーのZORNさん、彼には親として、旦那として、人としての揺るぎないカッコ良さがあった。

 

そんな彼に惚れ込んで今でもふとした時にリンクを押すことがある。不思議なもので、聴いてたら今度は結婚願望が生まれてきた。

先日知り合いが「オレに会いたい」と思ってくれている女性が居ると教えてくれた。今度紹介してくれるらしい。

家族になるかは分からないけど、世が落ち着いたら出来るだけ優しく接しようと思う。そして出来る事なら、「今度はその人と自分のために生きてみたい」と思えたらオレは幸せになれるのかもしれない。とにかくこれからが楽しみだ。