「何を今更?」「どういうこと?」と思うだろう。
まあこれには理由があって、ざっくり言うと昨日オレ宛に「グロムが気になる」という人が現れたのだ。
その場ではそれとなーくふんわり良さを伝えたのだが、それでは芯の部分まで上手く伝わってるワケがない。
だからと言ってレスポンス重視のtwitterで長文を書いたら、変態のソレっぽくて何か違うなと。引かれても嫌だなと。
ちょっと考えて「そうじゃん、ブログあるじゃん。ここで書こうじゃん。」ということで今から書くと。
別に書かなくても良いと言えば書かなくても、ではあるが、ここでグロムの良さを伝えずにあの世へ行くのは嫌なだけだ。半分自己満、ほぼ自己満。
口上もこれくらいにして早速…良いところから話していこう。
燃費が良い。街中60km/l田舎70km/lの化け物。減らない。減るけど、減らない。
維持費が安い。タイヤチェーンスプロケ交換ワイヤー注油ブレーキ整備まで店に投げて総額6万弱。リッターSSに前後ハイグリップ履かせたのと同額と考えると恐ろしい。ちなみに年イチの税金は2400円。これはうな重の竹あたりですね。
つまり増車したら友達の誕生日にうな重を毎年奢り、4、5年おきに友達の高級バイクのタイヤ代を支払う、という感覚で固定費消耗品の大体はどうにかなるだろう。
さて、こっからはグロム特有の良さ。
カスタムパーツが唸るほどある。国内から海外までネジの1本からある。別にカスタムしなくても充分だが、目先を変えたかったり方向性が見つかったらいくらでも展開出来る。
そして乗り味。すごく、とてつもなく安っぽい。
前足は柔らかすぎで、後ろ足は馴染むまで棒みたいだし、エンジンは力感は太いが雑味があって、シートは固い。
ずいぶん間抜けなバイクだが、それをどう乗りこなすかが楽しいのだ。
道具に頼るのか、自分の手足でどうにかするのか、諦めるのか。その選択が他のバイクより多く、乗れば乗るほど自分に馴染んでいく。
不足でも過剰でもない、自分の感覚にピッタリしたバイクを作り上げるのは非常に趣がある。
また、多くの選択によって自分の内側にある嗜好と向き合うので、外から受けた概念や当たり前がどうでも良くなってきて、バイクへ対する要求や感覚が研ぎ澄まされていく。
つまりは「楽しみながら、自分も成長できるバイク」と言えるだろう。
あとは…一方通行もエンジン切って余裕で手押しで通れるし、排気音が静かだから深夜早朝でも気を使わないし、車体が短く狭いから感覚掴みやすい。
大変な所は、原付だから頭のおかしいドライバーに煽られやすいのと、横風に弱いのと、高速道路に乗れないことくらいかな。
こんな感じで当人もこれからグロム乗りたいと思う人は参考にすればいいんじゃないですかね。見てるかどうかは分からないけどね。
まあこんだけ書いてあえて言うなら、最終的には試乗なりレンタルした方が良いですよ。身も蓋もないがそれが一番納得する。
特に乗り味に耐えられそうになかったら買わないが吉ですね。どんなにパーツがあっても基本は変えられませんから。カレーは何を取り入れてもカレーですから。
おわり。