暑いからバイクに乗らない

乗れない、ではない。乗らないのだ。

表現としては似通っているが、実際の生活に擦り合わせて想像してみると全く違う。

 乗れないの場合、基本的に「乗ってみたいけど」や「乗らなくちゃ」の意味合いが強い。つまりバイクに時間を翻弄されていると言っていいだろう。

どこかへ行く、乗り味を楽しむ。良く考えてみればそれは別に何時だって取り組めるワケで、仮に何かに引っ掛かりながらトライした所で果たして本当の満足や充実を得ることが出来るのだろうか。

だからオレは「乗れないかなぁ」と思ったその日は「乗らない」。何故かというと、別に楽しい時間はバイクだけではないからだ。無かったとしても、それは他の楽しみを見つけるチャンスだと思うことにする。

あえて「乗らない」という選択肢はバイク乗りにとってかなり重い選択にはなるが、一歩踏み出せば「生活は案外楽しいことだらけ」なことに気付くだろう。

つい最近までバイク一辺倒だったオレでさえ、読書、映像鑑賞、ヨガ、資格語学勉強など、様々な事に熱中している。

少し引っ掛かったことで良いんだ。「何となくやりてぇかなぁ」くらいでも良いのだ。翻弄されてるそのバイクでさえ「やりてぇなぁ」くらいの構えで始めたことなんだから。それからどう転がるかなんて分かんないんだから。

各地で熱中症アラートがブンブン鳴ってる中、敢えてバイクで走るのも欲に忠実でバイク乗りとしては素敵ではあるが、このやきもきした日々をこれも敢えて良い機会と発想を転換し、新しい又は懐かしい何かに勤しむ、なんて生活も決して悪くは無いと思う。そうすればいつでもどこでも何かに夢中。なんと素晴らしいことか。

まあ、良かったら試してみて。