バイクに乗ろうとした理由

先日、友人と電話していて

「お前って何でバイク乗ってるの?」

「というかその前にクルマの免許持ってたじゃん」

「ねえねえ何で?」

しつこく聞かれたが確かにそうだ。何でだっけ。

 思い出しながら、何かにヒントになればと他の人の理由を見たり聞いたりする。

すると出る出る。「乗ってる先輩や親父に憧れて」「映画やアニメのカッコ良いシーンを見て」「後ろに乗ったら楽しかったから」と楽しさワクワクスタートから始まってることがほとんどだった。

頷きながらスクロールしてたら急に思い出す。そうだ、オレは「クルマに不満を持った」からだ。

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当時18歳のオレはコンパクトカーに乗っていた。まだ友達も入社に入学と落ち着いてないからと安易に遊びに誘えず、休日はいつも1人でフラフラと色んな場所に向かって運転していた。

転機は狭い路地を走ったとき。対向車と鉢合わせると、車幅を気にしつつ譲り合いながらニジリニジリと徐行または停止しなければならない。

その時ふと「助手席側の幅って邪魔くせえな、1人ドライブなのに」と思い始めた。

どうせ荷物積んだってバッグパック1つ。それなのに人2人分の幅を確保しなければならない。よくよく考えたら使いもしないこの空間を常に持ちながら移動するのが何かアホくせえなと。

まあそんなモンだよなと言い聞かせながら、またクルマで出かけると狭い路地狭い路地、ちょっと国道から外れるといつもブチ当たり、その度に畦道ドブ板に片輪乗っけなければいけない。

め、面倒くせえ…もううんざりだ。何で休日なのにイライラしなくちゃいけないんだ…。後日どう対応しているか両親に相談したら

「じゃあバイク乗れば?原付なら今の免許で乗れるよ?」

「スクーターも良いけどMTも良いよ、スゲー面白いから。」

と言い放ち、お互い休みのあった日にホンダドリームへ行き、唯一展示されてた原付MTのモンキーのエンジンをかけさせてもらい、興奮し、車体の小ささに一切のストレスを感じさせず、気付けばその場で契約書にハンコを押していた。

 

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…これがオレのバイクに乗ろうとした顛末。憧れもキラキラもクソもない。

その後、雨に降られ、バイパスで恐れおののき、MTの難しさに悪戦苦闘しながら「不便だな!」と思いつつ、「でもぜってえ乗りこなしてやる」と謎の負けず嫌いが発生し、歯を食いしばりながら乗り続けてた。

そうしている内に少しづつ何かに気付き、中型免許を取り「バイクって面白え!」と喚くのは別の話。

そして、屋根とドアのあるクルマのありがたさに「クルマって便利!」と反省するのも、また別の話。

何だか別の話が多いな…つまりですね、今回言いたいことは「自分に正直でいること」「分からないことは迷わず先人に聞くこと」「動機と継続はそんなに密接じゃない」ってことかな。

何かこういうシメ方って頭良さそうっぽく…はないか。

急におわり。